「広告バナーを自社で作りたいがデザインスキルがない」「外注すると費用が高いので内製化したい」「Canvaは使えるが、効果的なバナーの作り方が分からない」——Web広告を運用する上で、バナー制作は避けて通れない課題です。本記事では、デザイン初心者でもCanvaを使って効果的な広告バナーを作る7ステップと、Google・Yahoo・Meta・TikTok広告の推奨サイズ一覧、CTRを高めるデザインのコツまで徹底解説します。
Canvaがあれば、デザイン未経験でもプロ並みのバナーが作れます。
重要なのは「ツールの使い方」より「効果的なデザインの原則」を知ることです。
広告バナーとは?役割と重要性
広告バナーとは、Web広告で使用される画像・動画クリエイティブのことです。ディスプレイ広告、SNS広告、リターゲティング広告など、あらゆる場面で使われます。
バナー広告の役割
- 注意を引く: ユーザーの視線を止め、興味を持たせる
- 価値を伝える: 商品・サービスのメリットを瞬時に理解させる
- 行動を促す: クリック、購入、問い合わせなどのアクションを促進
- ブランド認知: 繰り返し表示されることでブランドを記憶させる
バナーのクオリティは広告のCTR(クリック率)、CVR(コンバージョン率)に直結します。ターゲティングや入札設定が完璧でも、バナーが魅力的でなければクリックされません。逆に、優れたバナーがあれば、同じ予算でも成果が2倍、3倍になることも珍しくありません。
なぜCanvaがおすすめなのか
Canvaは、デザイン初心者でも直感的に操作できる無料のグラフィックデザインツールです。PhotoshopやIllustratorのような高額ソフト不要で、ブラウザ上で完結します。
Canvaの主な特徴:
・無料プランでも十分な機能(有料プランはさらに便利)
・テンプレートが豊富で、そのまま使える
・ドラッグ&ドロップの簡単操作
・フォント、画像、アイコンが充実
・サイズ変更が簡単(マジックリサイズ機能)
・チームでの共同編集が可能
主要媒体別・広告バナーサイズ一覧【2026年最新】
広告媒体ごとに推奨されるバナーサイズが異なります。以下、主要プラットフォームの推奨サイズをまとめました。
Google ディスプレイ広告(GDN)
| サイズ(px) | 名称 | 推奨度 |
|---|---|---|
| 300×250 | レクタングル(中) | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| 336×280 | レクタングル(大) | ⭐⭐⭐⭐ |
| 728×90 | ビッグバナー | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| 160×600 | ワイドスカイスクレイパー | ⭐⭐⭐⭐ |
| 320×50 | モバイルバナー | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| 1200×628 | レスポンシブディスプレイ広告 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
Google広告のポイント: レスポンシブディスプレイ広告を使う場合、1200×628の横長画像と、1200×1200の正方形画像を用意すると、自動で最適なサイズに調整されます。
Yahoo ディスプレイ広告(YDA)
| サイズ(px) | 名称 | 推奨度 |
|---|---|---|
| 300×250 | レクタングル | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| 728×90 | ビッグバナー | ⭐⭐⭐⭐ |
| 320×50 | スマートフォン | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| 1200×628 | レスポンシブ | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
Meta広告(Facebook・Instagram)
| 配信面 | 推奨サイズ(px) | アスペクト比 |
|---|---|---|
| Facebookフィード | 1200×628 | 1.91:1 |
| Instagramフィード | 1080×1080 | 1:1 |
| Instagramストーリーズ | 1080×1920 | 9:16 |
| Instagram Reels | 1080×1920 | 9:16 |
| 右側広告枠 | 1200×1200 | 1:1 |
Meta広告のポイント: 1080×1080(正方形)を用意すれば、多くの配信面に対応できます。ストーリーズ・Reelsには縦型(9:16)が必須です。
TikTok広告
| 配信面 | 推奨サイズ(px) | アスペクト比 |
|---|---|---|
| インフィード広告 | 1080×1920 | 9:16 |
| 静止画広告 | 1200×628または1080×1080 | 1.91:1または1:1 |
TikTok広告のポイント: 基本は縦型動画(9:16)がメインですが、静止画広告も配信可能です。TikTok広告の詳細はTikTok公式代理店一覧でも確認できます。
LINE広告
| 配信面 | 推奨サイズ(px) | アスペクト比 |
|---|---|---|
| Card | 1200×628 | 1.91:1 |
| Square | 1080×1080 | 1:1 |
| Vertical | 1080×1920 | 9:16 |
Canvaで広告バナーを作る7ステップ
ここからは、Canvaを使って実際にバナーを作る手順を7ステップで解説します。
ステップ①:Canvaにアクセスし、カスタムサイズを設定
- Canva(https://www.canva.com/)にアクセスし、アカウント登録(無料)
- ホーム画面右上の「デザインを作成」をクリック
- 「カスタムサイズ」を選択
- 作りたいバナーのサイズ(例:1200×628px)を入力
- 「新しいデザインを作成」をクリック
ポイント: 複数サイズが必要な場合、まず1つ作ってから「マジックリサイズ」機能(有料プラン)で一括変換すると効率的です。無料プランの場合は、サイズごとに作成します。
ステップ②:テンプレートを選ぶ(または白紙から開始)
Canvaには膨大なテンプレートがあります。左サイドバーの「テンプレート」から、業種や目的に合ったものを選びましょう。
テンプレート選びのコツ:
・業種で絞り込む(EC、美容、金融など)
・色味が自社ブランドに近いものを選ぶ
・文字が読みやすいデザインを選ぶ
・あまり複雑すぎないものを選ぶ(編集しやすさ重視)
白紙から作る場合は、背景色を設定してからスタートします。
ステップ③:背景を設定する
- 単色背景: 左サイドバー「デザイン」→「背景」から単色を選択
- グラデーション背景: 「素材」→「グラフィック」→「グラデーション」で検索
- 画像背景: 「アップロード」から自社の商品画像をアップロード、または「写真」から無料素材を検索
背景選びのポイント: 背景が派手すぎると文字が読みにくくなります。シンプルな背景+強調したい文字・商品画像の組み合わせが基本です。
ステップ④:メインビジュアル(商品画像・アイコン)を配置
- 「アップロード」から商品画像をアップロード
- ドラッグ&ドロップでキャンバスに配置
- サイズ調整(四隅をドラッグ)、位置調整
- 必要に応じて「背景リムーバー」(有料プラン)で背景を透過
配置のポイント: 商品は左側か右側に配置し、反対側にテキストを入れるとバランスが良くなります。中央配置も効果的ですが、その場合はテキストを上下に分けます。
ステップ⑤:キャッチコピー(メインテキスト)を追加
- 「テキスト」→「見出しを追加」をクリック
- キャッチコピーを入力(例:「初回50%オフ」「今だけ送料無料」)
- フォントを選択(読みやすいゴシック体がおすすめ)
- 文字サイズを調整(大きく、目立つように)
- 文字色を変更(背景とのコントラストを強く)
- 太字、影、縁取りなどで強調
キャッチコピーのコツ:
・短く、分かりやすく(10文字以内が理想)
・数字を入れる(「50%オフ」「3日間限定」)
・ベネフィットを伝える(「1ヶ月で-5kg」「年収UP」)
・緊急性を出す(「今だけ」「期間限定」「残りわずか」)
ステップ⑥:補足テキスト・CTA(行動喚起)を追加
- 補足テキスト: キャッチコピーの下に、商品説明やメリットを簡潔に(小さめの文字で)
- CTA: 「詳しくはこちら」「今すぐ購入」「無料体験はこちら」など、行動を促すボタン風テキスト
CTAボタンの作り方:
・「素材」→「図形」から四角形を選択
・色を塗り、角を丸くする
・その上にテキストを重ねる
・目立つ色(赤、オレンジ、緑など)を使う
ステップ⑦:最終調整とダウンロード
- 全体のバランスを確認(文字が読みやすいか、視線の流れが自然か)
- 不要な要素を削除(シンプルに)
- 配色を統一(3色以内が理想)
- 右上の「共有」→「ダウンロード」をクリック
- ファイル形式を選択(PNG推奨、JPGも可)
- 「ダウンロード」をクリックして保存
ファイル形式の選び方:
・PNG:透過背景や高画質が必要な場合(ファイルサイズ大)
・JPG:ファイルサイズを抑えたい場合(画質は十分)
・PDF:印刷物にも使う場合
効果的なバナーデザインの5原則
Canvaの使い方が分かっても、デザインの原則を知らなければ効果的なバナーは作れません。以下、5つの基本原則を解説します。
原則①:視線の流れを意識する(Zの法則・Fの法則)
人間の視線は、左上→右上→左下→右下(Z字)、または左上→右上→左中→右中(F字)に動きます。重要な情報は視線の始点(左上)に配置しましょう。
- 左上:キャッチコピー、ロゴ
- 右上:商品画像、特典情報
- 左下:補足説明
- 右下:CTA(行動喚起ボタン)
原則②:コントラストを強くする
背景と文字の色のコントラストが弱いと、文字が読めません。明るい背景には暗い文字、暗い背景には明るい文字を使いましょう。
- 白背景×黒文字(最もコントラスト強)
- 紺背景×白文字
- 写真背景の場合は、文字に影や縁取りをつける
- NG例:黄色背景×白文字(読めない)
原則③:情報を絞り込む(1バナー1メッセージ)
あれもこれも伝えようとすると、何も伝わりません。1つのバナーで伝えるメッセージは1つに絞りましょう。
- 良い例:「初回50%オフ」だけを大きく訴求
- 悪い例:「50%オフ+送料無料+ポイント2倍+今なら○○プレゼント」(情報過多)
原則④:余白を活かす
余白(ホワイトスペース)は、デザインに呼吸を与えます。ギチギチに詰め込まず、適度な余白を確保しましょう。
- 要素と要素の間に十分な余白
- 文字の周りに余白を作る
- 画面端から要素までの余白(マージン)を確保
原則⑤:色は3色以内に絞る
色を使いすぎると、ゴチャゴチャして見えます。基本色・強調色・アクセント色の3色以内に絞りましょう。
- 基本色:ブランドカラー、背景色
- 強調色:キャッチコピー、重要な情報
- アクセント色:CTAボタン、目立たせたい要素
詳しいデザインのコツは「CTRが上がるクリエイティブ制作ガイド」でも解説しています。
CTRを高めるバナー制作のコツ10選
デザインの原則を踏まえた上で、さらにCTR(クリック率)を高めるコツを10個紹介します。
- 数字を入れる: 「50%オフ」「3日間限定」「満足度98%」など、具体的な数字は目を引く
- ビフォーアフターを見せる: ダイエット、美容、リフォームなど、変化が分かりやすい
- 人物の顔を使う: 笑顔の人物写真は親近感と信頼感を与える
- 商品をアップで見せる: 細部まで見えるアップ画像は興味を引く
- 色で感情を誘導: 赤(緊急感)、青(信頼感)、緑(安心感)、黄色(注意喚起)
- 動きを感じさせる: 矢印、吹き出し、斜めの配置で動きを演出
- 季節感・トレンドを取り入れる: 「春の新生活応援」「夏のボーナスセール」など
- ターゲットを明示: 「30代女性向け」「初心者歓迎」「シニア割引」
- 期限を明示: 「○月○日まで」「残り3日」で緊急感を出す
- ベネフィットを明確に: 「痩せる」ではなく「-5kg達成」、「英語」ではなく「TOEIC800点突破」
バナー制作でよくある失敗と対策
初心者がやりがちな失敗と、その対策をまとめました。
失敗①: 文字が小さくて読めない
対策: スマホで見たときに読めるサイズか確認。最低でも14pt以上、できれば18pt以上が理想。
失敗②: 情報を詰め込みすぎ
対策: 1バナー1メッセージの原則を守る。余白を十分に確保。
失敗③: ブランドイメージと合わない
対策: 自社のブランドカラー、トーンを統一。高級ブランドなら落ち着いた色、若者向けなら明るい色。
失敗④: 画像が荒い・ぼやけている
対策: 高解像度の画像を使用。Canvaでダウンロード時に「高品質」を選択。
失敗⑤: CTAがない・分かりにくい
対策: 「詳しくはこちら」「今すぐ購入」など、明確なCTAを配置。ボタン風のデザインで目立たせる。
バナーのABテストで成果を最大化
バナーは「作って終わり」ではありません。複数パターンを作り、ABテストで効果検証することが重要です。
ABテストすべき要素
- キャッチコピー: 「50%オフ」vs「半額セール」vs「今だけ特価」
- メイン画像: 商品画像 vs 人物画像 vs イラスト
- 背景色: 白背景 vs 青背景 vs グラデーション
- CTAボタン色: 赤 vs 緑 vs オレンジ
- レイアウト: 左寄せ vs 中央寄せ vs 右寄せ
ABテストの進め方
- 最低3パターンのバナーを用意
- 同じ予算・同じターゲットで配信
- 1週間程度テストし、CTR・CVRを比較
- 効果の高いバナーに予算を集中
- 定期的に新しいバナーを追加してテスト継続
Google広告、Meta広告では、複数のクリエイティブをアップロードすると、AIが自動で最適化してくれる機能もあります。最低でも3~5パターンは用意しましょう。
Canva有料プラン(Canva Pro)は必要?
Canvaには無料プランと有料プラン(Canva Pro)があります。バナー制作において、有料プランは必須ではありませんが、以下の機能が使えると効率が大幅に上がります。
| 機能 | 無料プラン | Canva Pro |
|---|---|---|
| マジックリサイズ | ✕ | ◎ |
| 背景リムーバー | ✕ | ◎ |
| プレミアム素材 | 制限あり | ◎ |
| ブランドキット | ✕ | ◎ |
| フォルダ整理 | 制限あり | ◎ |
| チーム共同編集 | 制限あり | ◎ |
Canva Proがおすすめな人:
・複数サイズのバナーを頻繁に作る
・商品画像の背景を透過したい
・ブランドカラーを統一して管理したい
・チームで共同編集したい
月額1,500円程度なので、外注費と比較すれば十分元が取れます。
まとめ:バナー制作はトライ&エラーで上達する
広告バナー制作は、Canvaを使えばデザイン未経験でも十分に作れます。重要なのは「ツールの使い方」よりも「効果的なデザインの原則」を理解することです。
バナー制作の基本:
・1バナー1メッセージに絞る
・視線の流れ(Z・F)を意識したレイアウト
・コントラストを強くして読みやすく
・数字・ビフォーアフター・人物の顔を活用
・複数パターン作ってABテスト
最初から完璧なバナーは作れません。まずは7ステップに沿って1つ作ってみて、配信結果を見ながら改善していきましょう。トライ&エラーを繰り返すことで、CTRの高いバナーが作れるようになります。
「自社でバナーを作る時間がない」「プロのクオリティが欲しい」「戦略的なクリエイティブ設計が必要」という場合は、クリエイティブ制作も含めた広告運用代行を検討するのも一つの選択肢です。
広告バナー制作、クリエイティブ戦略、広告運用代行について、お気軽にご相談ください。貴社の商材・ターゲットに合わせた効果的なバナー制作と運用改善をご提案いたします。
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